講演会・見学会

　東急による渋谷のまちづくりは、1927年の東横線渋谷駅開業を起点として、まもなく100年の節目を迎えます。以来、東急は、鉄道整備と並行し、駅直結の東横百貨店をはじめ、東急文化会館、SHIBUYA109、Bunkamuraなどの施設を展開し、渋谷駅を中心とした都市の賑わいとエンターテインメントの拠点形成に取り組んできました。
　現在の渋谷は、カルチャー発信都市としての地位に加え、クリエイティブコンテンツ産業の集積地として、また訪日外国人観光客が最も訪れる街として、国内外から高い注目を集めています。
　こうした渋谷において、現在、2002年の東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転の決定を契機に、駅の大規模改良工事とともに、「100年に一度」と称される再開発プロジェクトが進行しています。これらは、総開発面積約120万m²（東急グループが参画する、公表・開業済みの11プロジェクトの延床面積）に及ぶ、世界でも類を見ないTOD（＝公共交通指向型開発）として、産官学民の連携のもと進められています。本講演では、これまでの100
年の歩みを振り返りながら、一連のプロジェクトの概要と、今後のまちづくりの構想について、おはなしいたします。

　2025年度JREA海外鉄道技術交流調査団は、「欧州のメーカの最新技術、鉄道技術の歴史、歴史遺産を活かした交通デザイン調査、及び高速鉄道の試乗調査」をテーマとして、9月15日～9月22日までイギリス、イタリアの視察・調査を行った。
　今回は、イギリスのノースポール車両基地のメンテナンス、イタリアの日立レールS.p.A社の車両工場の最新技術の取り組みについて調査を行った。鉄道技術の歴史としてヨーク博物館の視察、歴史遺産を活かした交通デザイン調査としてヴェネツィアの交通局視察調査も行った。その調査結果を報告する。

　川崎重工業が取り組んでいる水素事業について、ご紹介します。
　同社では、40年以上も前から種子島でのロケットに使われる液化水素を取り扱ってきました。同社が世界に先駆けて取り組んできた、液化水素運搬船や液化水素貯蔵タンクをはじめ、今後の水素社会に向けた展望について、水素サプライチェーンの観点からお話しをいたします。