講演会

「東海道新幹線の進化を支える技術」

　日本の大動脈として我が国の発展に貢献してきた東海道新幹線がこの10月1日に開業60周年を迎えました。この間、技術開発に不断に取り組み、常に最先端の技術を取り入れながら、安全、正確、快適、高速、高頻度・大量輸送、環境適合という特性を絶えず磨き続けてきました。
　本講演では、東海道新幹線の誕生から現在に至るまでの進化を支えてきた様々な技術を振り返るとともに、東海道新幹線が将来にわたっても進化を続けていくために取り組みを進めている技術開発について紹介します。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、下記項目のご協力をお願いいたします。

• マスクの着用はご自身の判断により必要な場合はご着用してください。
• 身近に新型コロナウイルス感染者、または感染した可能性のある方がいらっしゃる場合、発熱等の体調不良の場合は、ご入場をお断りする場合がございます。

「日欧連携による豪州ETCS信号プロジェクトと自動運転のグローバル展望」

　豪州のQueensland Railは、ブリスベン市内中心部の混雑解消のため、鉄道の新線建設とETCS（European Train Control System:欧州統一規格鉄道信号システム）レベル2導入による輸送力強化を進めています。日立は2019年に日立グループの一員となったHitachi Rail STS（HSTS）と共同で本プロジェクトに参画し、日本チームがETCS車上装置および運行管理システムの一部を、イタリアチームがETCS地上装置を含めた製品提供を担い、ETCS装置のシステムインテグレーションを豪州チームが担いました。更に、現在はATO over ETCS（ETCS信号システム下における自動運転）の導入に向け、最新のTSI規格に準拠した製品開発とシステム構築を推進している状況です。昨今、豪州のように欧州域外においても、ETCSのような欧州規格適合製品の導入が進められ、相互運用性（Interoperability）だけでなく、共通信号技術のインフラ基盤をベースとした技術発展とビジネス拡大で鉄道事業全体のサステナビリティを確保する潮流があると考えています。
　ETCS車上信号製品のプロジェクト取り纏めとグローバル連携を通して得た経験より、国際的なETCS展開と今後の展望についてご紹介いたします。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、下記項目のご協力をお願いいたします。

• マスクの着用はご自身の判断により必要な場合はご着用してください。
• 身近に新型コロナウイルス感染者、または感染した可能性のある方がいらっしゃる場合、発熱等の体調不良の場合は、ご入場をお断りする場合がございます。